okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

自然

言葉と鳥と島への愛に満ちた啓蒙書:川上和人 『そもそも島に進化あり』

本書は、海に囲まれた「島」という存在が生物の進化にどのような意味をもつのかを考察しており、一般的には科学啓蒙書のジャンルに属している。 著者は、「ここに海終わり、島始まる」と、読者を島嶼という環境のもつ生物学的な魅力へと誘う。島嶼という字が…

アオキの花

アオキの実は赤く美しい。庭木としても鑑賞用によく植えられている。アオキの実の季語は冬。 種は実を食べた鳥によって散布され、またそれほどの明るさを必要とせず成長する。だから、アオキは都市部の薄暗い林でも普通に生えている常緑の低木だ。目黒にある…

ブロッコリーの樹

子どもの頃には、ブロッコリーは食べなかったなぁと思う。 アブラナ科アブラナ属の花の総称を菜の花という。また菜の花の菜とは食用という意味である。ブロッコリーはアブラナ科アブラナ属で花の部分を食用としている。以上のWikipediaの記事の記述を信じれ…

ひまわり花

ラリー・ニーブンのSF「リングワール」に登場する「ひまわり花」(Slaver Sunflower)。細かい設定は忘れてしまったが、光を集約して攻撃してくる生物兵器だったと思う。 向日性のひまわりの明るいイメージと、それらが無言で集団で攻撃してくるイメージとが…

そこにあるリソースと選択の結果

旧オランダ国鉄を継承したというオランダ鉄道が、運行するすべての列車の動力源を風力発電で運用することに成功したという。列車を運行する電力を100%風力でまかなうのは世界初なのだそうだ。 デンマークも電力消費の3割近くは風力発電で賄うという。デンマ…

風景の記憶

飯能と横瀬の境にある正丸峠から、晴れた日には関東平野が一望できる。遠くには筑波山が見える。ときどき、朝早くに車で出かけた。少し霞む関東平野は美しかった。遠くに巨人兵が眠る姿が見えたような気がした。 4月の終わりに、混む前にと思い、北の丸公園…

季節のかざぐるま

こどもの国の職員の宮下健一さんの「季節のかざぐるま」が美しい。 写真は川崎市公園緑地協会主催の「花と緑の交流会」の分科会で、簡単な作り方の実例とともに教えてもらったときのもの。 「風車は風を感じるから走るのが楽しくなります。そして季節が感じ…

多摩川を歩く(III) 2015.05.03

多摩川遡行3日目。多摩川沿いを是政橋から羽村取水堰までの22 kmを歩く。 是政橋に近いJR南多摩駅からのスタート、是政橋より多摩川上流を望む。河口よりおよそ32km地点。 多摩川左岸を進み、まもなく南武線多摩川橋梁。是政橋から昭島の間はちょっと土手側…

多摩川を歩く(II) 2015.04.30

多摩川遡行2日目。二子橋から是昌橋までの14 kmを歩く。右岸河口より約18km地点にあたる二子玉川からのスタート。 多摩川左岸、兵庫島。新田義貞の子、義興か足利基氏を討ち、新田家再興を目指していた途上、敵の策略で上流の稲城矢口渡しで討たれてしまう。…

多摩川を歩く(I) 2015.04.26

多摩川沿いを、多摩川右岸「河口」から二子橋まで歩く。多摩川右岸「河口」から二子橋まで約18km。 多摩川右岸「河口」は、川崎大師の先の京急小島新田駅から少しいったところにある。実際にはこの先にまだ埋め立て地が続いている。現在では地図では浮島公園…

ちっちゃいもの倶楽部

私は「ちっちゃいもの倶楽部」に所属している。もちろん、そんな倶楽部は現実には存在しない。 子どもが小学生の頃、学校で育てている稲を「夏休みだから」ということで持ち帰ってきた。普段の生活で稲を間近に眺めることはない。ある朝、ふと思いついて写真…

ひっつきむし

多摩川を少し歩くと子どもの頃には見かけた覚えのない「ひっつきむし」を見つけることができる。コセンダングサではないかと思う。 ふと、MYKさんと電話で話したことを思い出す。MYKさんはそのとき、 今の世の中は、みんなのっぺりしていると思わないか? と…

落葉松の林の中で

富士山の山梨側、北口本宮冨士浅間神社の裏手から富士吉田口登山道ははじまる。その「中の茶屋」近くにフジザクラの群生地がある。群生地は新緑の落葉松の林の中にある。 フジザクラはそれほど背が高くない。花は少しうつむきがちに咲き、小ぶりで可憐だ。ち…