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okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

孤高であること

1991年1月17日のC-SPANにショックを受けた。C-SPANではアメリカ合衆国議会の様子を終日流している。C-SPANはそんな政治を専門とするケーブルチャンネルだ。そして1991年1月17日はイラク空爆が始まった日だ。議場ではサンダースがひとりイラク空爆の非を訴え…

ダイエット日記 (2016年5月)

5月平均:2104 kcal(5月累計:65209 kcal) ((記録方法ルール「なんちゃって記録」 家庭で食べた場合の換算値:朝(500 kcal)昼(500 kcal)夜(800 kcal) 外食の換算値:1000 kcal 飲み会の換算値:2000 kcal その他:概算値 5月1日(月):1900 kcal朝、…

ダイエット・リゲイン、ダイエット・アゲイン

下記のグラフは2015年1月から2015年5月までの体重推移である。今から約1年前、体重は88 kgから順調に下降を続け、目標の62 kgのぼぼ中間地点、73 kgという折り返し地点に到達した。

アンドレアス・グルスキー展

2年ほど前、amanaimages incというフォトストックを販売する会社にお勤めのYさんと話をする機会があり、そのときにアマナが発行する写真雑誌「IMA」SUMMER 2013年5月号vol.4をいただいた。とても丁寧に作られた写真雑誌で、作家ごとに、つまり作品のタイプに…

季節のかざぐるま

こどもの国の職員の宮下健一さんの「季節のかざぐるま」が美しい。 写真は川崎市公園緑地協会主催の「花と緑の交流会」の分科会で、簡単な作り方の実例とともに教えてもらったときのもの。 「風車は風を感じるから走るのが楽しくなります。そして季節が感じ…

日刊工業新聞・社説 「認知症に向き合う」

2015年2月6日付けの日刊工業新聞の丁寧な社説には嬉しさを感じた。 日刊工業新聞は創刊90年の歴史を持つ日本を代表する産業経済紙だ。発行部数は40万部を越え、取り上げる分野も流通・サービス・運輸・科学技術・金融・教育・農業・行政・政治と幅広い。 そ…

ミニ捨離

片付けはダイエットに似ている。本当はきれいに片付いた状態に憧れていて、散らかった状態が好きというわけではなく、でも、上手くはできない。「別にこれでいいじゃん」と開き直ってしまう。 部屋や本棚や机が片付かないのは、知らないうちに太る努力をして…

シンプルに、伝えることに特化した書:櫻田潤、『ドラッカー・メソッド 自信をもって生きる方法』

ドラッカーが述べたことを、著者ならではの視点で整理し、ビジュアルに伝える「スライドブックシリーズ」の第一弾。 『ドラッカー著書を読むと、気になる言葉との出会いがたくさんあり、いつの間にか付箋やアンダーラインだらけになってしまいます。』と著者…

気持ちがゆっくりと明るくなっていく: 谷川俊太郎 『谷川俊太郎質問箱』

ほぼ日刊イトイ新聞上の連載「谷川俊太郎質問箱」から派生した本書は、寄せられた質問に著者が答えていく形式で書かれている。質問は全部で64個。ほぼ日で寄せられた読者からの質問に、本書では著者の友人からの質問も加えられている。 回答は、「おもわずは…

ひとつの知恵として: 加藤俊徳 『脳番地を鍛える―潜在能力を引き出すトレーニング』

脳の「部位」と「機能」を同時に表現する脳番地について説明している本書では、脳番地を鍛えることで潜在能力を引き出すトレーニングが可能だとしている。残念ながら、脳番地自体の説明も脳を鍛えることについての因果関係もその方法論も、私にはいまひとつ…

変曲点のスナップショット: 藻谷浩介/NHK広島取材班 『里山資本主義』

里山的な循環経済を原理とする考え方を、さまざまな事例を紹介しながら描き出している。本書で描かれている里山に象徴される循環的経済への転換は、20世紀的価値感からの決別に向けた動きとして多くの人々の共感を今後も得ていくだろう。時代は変曲点にあり…

京都の街を舞台とする青春冒険綺談: 森見登美彦 『有頂天家族』

京都の街を舞台にした冒険綺談。狸と天狗と人とが三つ巴となり、狸的であること、天狗的であること、人的であるこという観念自体を愉快なギミックとしながら、すべての価値観が面白可笑しいかどうかに集約される。変幻自在、天空闊歩、哀しみと屈折と愛情に…

コンテンツに関わる考察と再定義: 川上量生 『コンテンツの秘密』

コンテンツとは何かを記述するにあたり、適切な「問い」と「定義」を設定することは容易ではない。本書で著者は、ジブリと関わることで深めたコンテンツにまつわる「問い」と「定義」の再構築を行っている。 「問い」は大きく4つから構成される。1) コンテン…

生産的に書くことは誰にでも可能: ポール.J・シルヴィア 『できる研究者の論文生産術』

本書の副題は、どうすれば「たくさん」書けるのか。 本書は、研究者に限らず、書くことを日常的に仕事としている人すべてのための本だ。小説家や詩人になるための本ではない。あくまでも仕事として書くことを求められている人のための本だ。そして書くことが…

地域からの政治を考えるきっかけに: 小田りえ子 『ここが変だよ地方議員』

普通の企業人から川崎の市議会議員に転身した著者は、転身組だからこその違和感をブログで4コマ漫画として描いてきた。本書はそのブログを整理して書籍化したものである。地方議会や地方行政を告発するためのものではなく、ごく普通の人からの目線で、「もっ…

人に対する共感に満ちた洞察: 平田オリザ 『わかりあえないことから』

「コミュニケーションは難しいものだ」と感じている人は世の中には多い。しかし「わかりあえないことから出発する」という立場で、コミュニケーションについて丁寧に考えを深めていく人は少ない。 本書は、「わかりあうこと」を重視する風潮へのアンチテーゼ…

明るい勇気を与えてくれる: 山田スイッチ 『しあわせスイッチ』

「明るい青春小説」というジャンルがあるならば、この本はその筆頭だろう。描かれている「青春」は、どこか微笑ましく、そして確実に空回りしている。でも、その空回りが、なんだか五月の空の鯉のぼり、竿の先の風車のように元気にからからと回り、わけのわ…

隣接する異なる世界の物語: ショーン・タン 『アライバル』

一人の男の旅の物語。物語は言葉では語られていない。物語はすべて、イラストというカットの積み重ねで描かれている。愛情、不安、別れ、困惑、出会い、希望。登場人物たちの繊細な心の揺れ動きが、文字が意味を失った世界で饒舌に語られている。 モノトーン…

作業科学に魅せられる書: 吉川ひろみ 『「作業」って何だろう―作業科学入門』

本書は、作業科学という新しい分野の魅力的な入門書である。ページ数はあとがきを含めて105ページと短い。だからこそ、読者は細かな隘路に陥ることなく、読み通すことができ、「作業とは何か」について考えることができる。 作業科学は、作業という現象につ…

主観の麻痺について: 遠藤周作 『海と毒薬』

戦争末期におきた一つの事件を題材にした中編。物語は、複数の人物の一人称による語りと三人称による記述とで構成される。視点の変化によって事件の「風景」が際立つ形式といえる。 冒頭は遠景から始まる。 八月、ひどく暑いさかりに、この西松原住宅に引越…

日記的であってない不思議な本: ちきりん 『「Chikirinの日記」の育て方』

著者が、自身のブログとその運営について、これまでどのように考えてきたかを記した本。日々数万人の読者が訪れるブログの運営記録というよりも、ブログやブログを取り巻く状況について、著者の価値観と姿勢とが記述されている。読みやすい文章と一貫性のあ…

エッセイを読むように禅の入り口に触れる: 星覚 『坐ればわかる 大安心の禅入門』

雲水としてベルリンを拠点に活動する著者による禅の入門書。著者の経験や実感をベースに書かれており、エッセイを読むように、禅の入り口に触れることができる。「禅とは何か?」という大上段なアプローチではなく、若い禅宗の僧侶の生き方そのものが、都会…

言葉の変化に対する驚き: 玄侑宗久 『さすらいの仏教語』

日常語の中から、88個の仏教由来の言葉について、元々の意味を踏まえながら書かれたエッセイ集。中央公論の8年にわたる連載として書かれたものなので、文章は肩肘をはらず、読みやすい。そしてユーモアに溢れている。 本書は2つの大きな驚きを与えてくれる。…

ケアの価値感にふれる: 鈴木みずえ監修 『認知症の介護に役立つハンドセラピー』

肌と肌とのふれあいを大切にするスウェーデン生まれの「タクティール」を、ハンドセラピーとして実際にすぐに使えるように、具体的に丁寧に解説している。 本書は、まず認知症に関する基礎知識の説明から始まり、触れることの意味、タクティールケアを具体的…

新しいリテラシー: 櫻田潤 『ビジュアルで差がつく「響く」プレゼン資料作成術』

「ビジュアルシンキングを用いたプレゼンテーション」は、普通の社会人が身につけておく新しいリテラシーだ。本書はその基本を身につける方法をわかりやすく伝えている。 ビジュアル表現を使いながら情報を伝えるのには、何が必要なのか? そのための具体的…

「個人」から「分人」へ: 平野啓一郎 『私とは何か』

本書は「私とは何か」という問いへのひとつの答えである。 著者は、分けられない首尾一貫した「本当の自分」というモデルは不完全だという。これまでの「個人」(individual)という概念を、大雑把で、硬直的で、実感から乖離しているという。そして、「人と…

イノベーションにおける物語の書: 木川眞 『未来の市場を創り出す』

ソニーを含めた「もの作り日本」の凋落とは対照的に、小倉昌男氏が1976年に始めた小口貨物の特急宅配システム「宅急便」は、人々の生活の利便性を劇的に変化させた。本書は、2005年に銀行業界からヤマト運輸に転じ、2011年にヤマトホールディングス社長に就任…

愛に満ちた書評論: 豊崎由美 『ニッポンの書評』

「淀長(淀川長治)さんみたいになりたい」。 著者は、巻末に掲載された大澤聡との対談の中で、書評のひとつの理想の姿としてそう語る。 著者にとって、書評は愛と尊敬なのだ。 だからこそ、著者は書評の意味について考え、そして時に辛口にもなる。読者はそ…

誰にでも必要な、仕事に役立つリテラシー: 櫻田潤 『たのしいインフォグラフィック入門』

インフォグラフィックの魅力を知り、その活用の一歩を踏み出してもらいたいと著者はいう。著者はインフォグラフィックを、『これからの時代の新しい読み書きそろばん』、『誰にでも必要とされる新しいタイプのリテラシー』と捉えている。 その言葉通り、本書…

心が柔軟になる読むクスリ: 釈徹宗 『ゼロからの宗教の授業』

読者それぞれが、自分にとっての宗教はどう位置づけられるのか、やんわりと考えるきっかけになるような本。著者は、宗教的感性について、少しエッセイ的に、少し学問的に捉えながら、宗教というものを対象化していく。 「宗教とは○○であ~る」と肩肘をはらず、…

郷愁ではない創造すべき未来が描かれている: 小松左京/谷甲州 『日本沈没 第二部』

日本は海の中に沈んでしまった。生き残った日本人も国土を失い、世界中に散った。物語は25年後の日本人たちを描いている。 昭和48年に出版された「日本沈没」は、「第一部 完」という言葉で終わっている。当時、誰もが「その後の日本人は一体どうなるのだろう」…

静けさとは無ではない: 森博嗣 『喜嶋先生の静かな世界』

喜嶋先生は静かな世界に生きている。 研究というものに携わったことがあるならば、誰しも一度は、喜嶋先生のように生きたいと願ったはずだ。この本はそんな人のためにある。喜嶋先生は研究者のイデアだ。 静けさとは無ではない。静かであることと豊かである…

風神雷神のように: 曾野綾子 『中年以降』

上手いエッセイは人を魅了する。中年以降の季節とはそんなエッセイに似ている。 『「奥さん、サハラに行くんだって?」と当時他人に言われる度に、夫は、「砂漠に行くと神が見えるんだそうですよ。しかし砂漠に行かないと神が見えないというのは、不自由なこ…

フレームを外して世界をみるために: 山岡道男/淺野忠克 『行動経済学の教室』

副題に「世界一やさしい」「ガブッ!とわかる」とある言葉の通り、行動経済学についてわかりやすく書かれた入門書。高校生の子どもにも勧めたくなる。 まず、書籍としての導入が上手い。 ”はじめに”で、「なぜあなたはお金を貯められないのか?」「お金を貯…

脳化社会は改めて振り返る価値がある: 養老孟司 『バカの壁』

本書は、2003年のベストセラーであり、その強烈なタイトルはその年の流行語大賞にもなった。 そして、タイトルで誤解されてしまう本というものは存在する。 たとえば、ニコラス・カーの「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」。本当…

月日は流れ、わたしは残る、片雲の風に誘われる: 滝田誠一郎 『長靴を履いた開高健』

「私の釣魚大全」「フィッシュ・オン」「オーパ」など、開高健が記した釣りにまつわる紀行と、その紀行に関わった人々への取材を通し、人間・開高健を生き生きと再構成して描き出した優れた評伝。 たとえ釣りにはまったく興味が無くても、この評伝を読み進め…

自由であることの希求: 志賀浩二 『数学という学問 III: 概念を探る』

初期集合論を確立したカントル。カントルはなぜ「数学は自由である」と考えたのか。カントルの数学と、数学における概念との関係に焦点をあてながら、その意味が本書では記述されている。 著者は問う。あなたは樹の幹を描くときに輪郭から描くか? それは本…

読者もまた呪いの内に取り込まれる: 内田樹/釈徹宗 『現代霊性論』

現代における霊性とは? 「内田さんがつけたタイトルは呪いだよね、それに縛られてしまうから」と釈氏。呪いをかけた側とかけられた側がそれぞれ自由に、タイトルを軸に現代を語っている。 二人の立場はもちろん違う。現代や霊性に関する観点も思想も踏み込む…

自分の声に耳を傾けたくなる優しい本: ジュリア・キャメロン 『あなたも作家になろう―書くことは、心の声に耳を澄ませることだから』

日本語の副題は「書くことは、心の声に耳を澄ませることだから」。「作家になるため」の本ではなく、自分という「作家である」であるための本。 英文のタイトルは”The Right To Write”。”書く権利”あるいは”書くことは権利”と直訳すればいいのだろうか。 著…

21世紀の変化の様相が描き出される: 広井良典 『人口減少社会という希望 コミュニティ経済の生成と地球倫理』

本書では、人口減少社会がより豊かな様相への変化であるとして描かれている。 人口減少社会をポスト産業化時代としての定常型社会として位置づける視点が新鮮だ。長期的な視点にたち、よくある旧来型の視点には囚われていない。そして、20世紀の拡大・成長・…

ノートにも最適: 堀公俊/加藤彰 『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』

会議やワークショップに活用できるグラフィックスが、具体的な実例とともに多数掲載されている。 最近ノートに絵的な要素が少し減っているような気がしたので、再読。 この本自体は、会議やワークショップをグラフィカルに描きながらファシリテーションして…

物語を異なる視点で眺めるようになる: クリストファー・ボグラー/デイビッド・マッケナ 『物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』

物語を構成する要素・機能をシステマティックに分析、物語を書く人、物語をさらに楽しみたい人のための書。 子どもの頃、戦闘機乗りの物語を読むのが好きだった。飛行機が生まれたばかりの頃の話は個人が輝く物語で溢れている。しかし、やがてその物語は変質…

多摩川を歩く(III) 2015.05.03

多摩川遡行3日目。多摩川沿いを是政橋から羽村取水堰までの22 kmを歩く。 是政橋に近いJR南多摩駅からのスタート、是政橋より多摩川上流を望む。河口よりおよそ32km地点。 多摩川左岸を進み、まもなく南武線多摩川橋梁。是政橋から昭島の間はちょっと土手側…

多摩川を歩く(II) 2015.04.30

多摩川遡行2日目。二子橋から是昌橋までの14 kmを歩く。右岸河口より約18km地点にあたる二子玉川からのスタート。 多摩川左岸、兵庫島。新田義貞の子、義興か足利基氏を討ち、新田家再興を目指していた途上、敵の策略で上流の稲城矢口渡しで討たれてしまう。…

実用的な入門書: 天野勝 『これだけ! KPT』

Keep, Problem, Try(KPT)という3つの視点からの振り返り手法に関する実用書。 もしあなたの周辺でPDCA、PDCAと念仏のように唱えられていても、あまり気にしない方がよい。PDCAでは何も起きない。ものごとは行ってみてはじめてわかることがある。PDCAではな…

多摩川を歩く(I) 2015.04.26

多摩川沿いを、多摩川右岸「河口」から二子橋まで歩く。多摩川右岸「河口」から二子橋まで約18km。 多摩川右岸「河口」は、川崎大師の先の京急小島新田駅から少しいったところにある。実際にはこの先にまだ埋め立て地が続いている。現在では地図では浮島公園…

空中に放り投げられたボール: 夏目漱石 『永日小品』

短編で構成された夏目漱石の小品。日常の様々な風景が描かれている。 空中に放り投げたボールが、そのまま落ちずに止まってしまったような奇妙な違和感に見舞われる。日常であるように見えて、それは日常風でしかない。 文章を使っての実験は可能だ。けれど…

大人の態度としての美しさ: 伊丹敬之 『創造的論文の書き方』

社会学系の大学院や学部の学生を対象に書かれた論文の書き方の心得。 社会学系の論文を書くことに関し、前半はゼミの卒業生との対話として、後半はそれを整理した概論として、「研究の仕方」、「文章の書き方」としてまとめている。 好みもあるだろうが、後半の…

機能として割り切る客体との距離感: 架神恭介/辰巳一世 『完全教祖マニュアル』

教祖になるためのマニュアルという体裁をとった文明批評書。 なにかに対して展開した批評が評価を受けるためには、客観性が必要となる。客観性を保つためには、対象となるものやことに対して、複数の視点と引いた視点が必要となる。 世界宗教の基本要素は、…

心地よい驚き: 鈴木敏夫 『風に吹かれて』

渋谷陽一による、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫のインタビュアー。鈴木敏夫と鈴木敏夫を取り巻く人々が生き生きと描かれている。 「インタビューという行為はどこか聞き手がそらぞらしい」という先入観を気持ちよく破壊してくれる。著者は鈴木敏…