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okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

判断までの時間距離

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President Onlineのインタビュー記事 『厚切りジェイソン「年収2000万の勉強法」』が面白いなと思った。
http://president.jp/articles/-/19946

面白いなと感じたのは、そこに「することを迷わない」工夫があるからだ。未来の自分に対して、どうなりたいとか、どうすべきとかいうところに時間をかけず、今、することだけに注力している。そこが面白いと感じる。

それは、勉強法については、こんな感じだ。

ジェイソン:「1年後にTOEIC何点」とか、「半年で10キロ痩せる」といった、そういう具体的な数字の目標はダメだと思います。
記者:えっ、なぜですか?
ジェイソン:計画通りにいかないときに挫折するから。それよりも、「毎日10分勉強する」とか、毎日の行動に基づいた目標を設定した方が、管理がしやすいので絶対いいですね。 

いまこの瞬間だけに注力する姿勢が印象的だ。ダイエットの方法もこんな感じ。

記者:そういえばジェイソンさんは、60kgぐらいダイエットされたそうですね。
ジェイソン:そうです。でも僕は目標体重を設定して、「いつまでに60kg痩せます」といったことはしなくて、毎日、運動の量と食事の量をコントロールしていました。具体的には、毎日食事で摂取するカロリーよりも1000kcal多く消費する。2000kcalの食事をしたら、基礎代謝量も含めて3000kcalを消費する運動をする。毎日それをすると、1kgの体脂肪が約7700kcalなので、計算上では1週間で1kg近く痩せる計算になるわけです。でもそれはあくまで目安で、実際はその計算通りにいかない。水分の量でも体重は変わるし、体の状態によってしばらく減らない時期もある。そのときに、目標を設定していると、そこでがっかりして辞めてしまうよね。でも僕の場合は、体重の計画を立てないし、気にしない。ただ1000kcalの差だけを毎日見ているわけです。それを半年も続ければ、結果として誰だって痩せますよ。結果は自然に伴うんです。 

 「することを迷わない」姿勢がプロセス化されている。そのこと自体が面白い。

子どもの頃、多くの子が友達と、「今日、何して遊ぶ?」という話をしたはずだ。そして、比較的すぐに誰かが「○○しようよ!」といい、なんとなく、すぐに「うん、いいね!」と決まったように思う。「どうしよう」から「こうしよう」の距離がとても短かったように思う。それはきっと、「効果」とか「意味」とか「価値」とか、そういったものに心が迷わなかったからだ。

もちろん、その当時だって、迷ったときはぐずぐずする。「宿題やんなきゃ」「テレビみたいなぁ」はその典型だ。行動に迷いが生じるのは「意味」や「価値」に心が行くときだったと思う。そして「すること」までの時間がかかってしまう。「することを迷う」のは、そのこと以外のことに拘泥してしまっているのかもしれない。

ジェイソン氏の場合は、そこを見切った形で割り切っている。あたかも大リーグボール1号のように「判断を断ち切る」ことが行われているように思える。そのことによって「することを迷う」時間を極端に短くできる。あるいは、より大きな部分で「どうするか」を考える時間にあてることができる。

することを迷わないために、することが決めてある。そのことによって、いま、どうするかという「判断までの時間距離」をプロセスとして短くしている。純粋にそのような姿勢があると言うこと自体が、ことや姿勢の是非ではなく、純粋に、行為と時間の関係において面白いなと思うのだ。