習性というのはそういうもの。
少なくともフッ酸を注ぐときはラベルが上だ。液だれがラベルに染みないように。フッ酸は触れると激しく体を腐食する危険な毒物としても知られている。もちろん実際に扱うときは当然手袋をしているし、硫酸や塩酸とは異なりラベルを損傷するというわけではない。つまり気持ちの問題ということになる。
小学生の高学年ぐらいからではないだろうか、こういう拘りが生まれるのは。その頃に試薬を取り出す方法を「なるほど」と思ったかどうかがその後の人生を決めている。もちろんその頃はビールは飲んでない。
液体試薬を試薬びんから取り出すときは、図1のようにラベルが上向きになるように配慮する。下向きだと、びんの外側にこぼれた薬品によりラベルがおかされてボロボロになり、どんな薬品が入っていたのか分からなくなる。このことは、特に酸類において著しい。
あとはこんなことに拘るゴミで私はいい。理系だし。