okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

学びの機会

f:id:okadamkt:20170218163916j:plain

年末に地面とストリートファイトをした。そして惜しくも敗れた。左上腕骨頚を骨折。1ヶ月が経過し、関節可動域を増やすためのリハビリが始まった。

新しいことが起きると学びは多い。

上腕骨頚。骨頚を「こっけい」と読むことを知った。頚とは「頭を支える部分、また、物のくびに相当する部分。腕の肩に接する丸い部分が骨頭、それを支える部分が頚ということなのだろう。

ネットで検索すると、腕骨頸部骨折は、高齢者が転倒したときに手や肘からの外力によるものが大多数という。身をもって高齢の方の体験をしているともいえる。

骨折は大したことはなかったが、それでも当初は身体の向きを変えるだけでも痛みが走った。つくづく身体はさまざまな部位が連携しているのだと実感した。

寝ている状態から起きようとすると、ちょっとしたことで左肩に力がかかり痛む。上向けの状態から右に寝返りを打とうとすると重力で左肩が引かれ痛む。

痛みというシグナルによって、身体というものは四肢がばらばらに動くのではなく繋がりながらバランスを取りながら動いていると知った。

「右への寝返りをするときに左肩が痛みます」と理学療法士の方に相談した。「左手首を右手で軽く引くようにしながら寝返りを打つといいかもしれませんね」とアドバイスをもらった。

試してみると確かにほとんど痛みを感じずに寝返りができる。重力による左肩への負荷が、右手で引くことで軽減される。生まれて初めて身体をコントロールする意味と意義を感じた。

誰しも不得意なことはしたくない。子どものころに運動が苦手であれば、運動を避けて生きられるように人生を特化させていく。特化することで不快な思いをする機会が減り、さらに人生は特化されていく。

こうして私は身体というものからできるだけ離れて生きることをよしとするようになった。そしてそれは人生の心の負荷を軽減してくれた。もちろんそれは身体に関する学びの機会を放棄することだったが私はそれでよいと思って生きてきた。

左上腕骨頚の骨折とそれに続くリハビリは新たな学びの機会を与えてくれている。