okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

批判疲れ

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そういう表現が好きな人には申しわけないが、「○○疲れ」という言葉を安易に用いることが私は好きになれないでいる。

流行の言葉に『疲れ』という単語を加え、それだけで「最近はなんかこういう気持ちだよね」とする演出態度の安易さが好きになれない。『疲れ』という言葉で醸し出される空気を利用する浅さと軽薄さに無自覚な感性も好きになれない。

その好きになれない気持ちは、「某○○」という言葉使いに対する感覚にも似ている。過剰な反応と言われるかもしれないが、私はそこに、「知っているよね~」という少し押しつけがましい同調圧力を感じて不愉快になる。名前を出すならきちんと出し、出さないなら完全にぼやかせばよい。そう私は思う。

それが、今日までの私のほぼ一貫したスタンスだった。

ただ、下記の「批判疲れ」という用法について、上記のスタンスを貫けない自分がいる。安易だとは言い切れない。

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それは、「批判疲れ」という空気が醸成する先にある世界の感触にあまりにリアリティがあり、従来の「○○疲れ」という言葉と一線を画しているかもしれないと思えるからかもしれない。