okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

ミーム

お願いだから、納豆には砂糖を入れないで! 

あああ、頼むから、『砂糖の入った納豆っておいしいよね』って、子供に繰り返し同意を求めるのをやめて! お正月に、おじいちゃん、おばーちゃん、おばさん、カミさん、みんなで楽しそうに砂糖入り納豆を食べないで。。。

私:納豆に砂糖は邪道だろう?
子供:いや、なんというか、ええと、ちがうよ。おいしいもん。
私:ゲロゲロ。
子供:タマタマ。

初めてドーキンスミームの話を聞いたときの印象は、"げ、トンデモ?"というものだった。いまでも「何でもミーム」みたいに言われると、ちょっと困惑する。"ある特定の現象を包括的に記述するために導入した抽象的な概念"程度に言ってくれるんだったらそれなりの納得感もあるのだけれど。だって、この手のことは、まま未定義のまま拡張・拡大されて用いられてしまうからさ。

でも、みんながこの言葉が気になるのもわかるんだよな。身近に、『お煎餅を吸いながら食べるという家族』や『納豆に砂糖を入れるという家族』の強い世代間伝達力を目撃すると、『むむむ、ミーム、侮りがたし』と言いたくなるもの。

木皿泉/山田あかね『すいか』のシナリオにこんな場面がある。

早川家・ダイニング テーブルに基子の為の食事の用意。その向こうのリビングでは、梅子が煎餅を吸いつつ(なぜかと言うと、クズが散乱するのが嫌だから)食べながら、テレビを見ている(p45)

ほら、ここにもいる、お煎餅やクッキーを食べるときのテーブルマナーは『吸いながら』という家族が。うちのカミさんは、彼女のおばあちゃんにそう言われたって主張している。いまでも、『ああ、また吸ってしまった・・・』とぶつぶつ言いながらクッキーを食べる。

しかもこれ、伝染するんだ。この前も、クッキーを何気なく吸いながら食べている自分を発見して動揺したところだ。

いずれにせよ、納豆に砂糖は入れないでください。頼むから・・・・。

カミさんの実家で一人納豆を別に出されてしまう悲しい私がそこにいる。

(2005年12月24, 17日, mixi 改)