okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

実用的な入門書: 天野勝 『これだけ! KPT』

Keep, Problem, Try(KPT)という3つの視点からの振り返り手法に関する実用書。

もしあなたの周辺でPDCAPDCAと念仏のように唱えられていても、あまり気にしない方がよい。PDCAでは何も起きない。ものごとは行ってみてはじめてわかることがある。PDCAではなくDCPAが大切なのだ。

しかし、DCPAと唱えるだけでは足りない。DのあとのCPAをどのように回すのか、それをシステムとして検討すべきだ。そして、DからのCPAは素早く、回転数を高く行いたい。実施容易性が重要なのだ。

CPAに迷ったとき、本書はあなたを助けてくれる。特に第3章「実践! KPT(基本編)」は実用的だ。実際の現場で、Keep, Problem, Try(KPT)をどのように具体的に運用するのか、どんな点に注意すべきか、どのような効果が期待できるのかが極めて実践的に示されている。

読みやすく、そして実用的な本書は、KPTに初めて触れ役立てたいと思っている人間に最適といえる。