okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

ミニ捨離

片付けはダイエットに似ている。本当はきれいに片付いた状態に憧れていて、散らかった状態が好きというわけではなく、でも、上手くはできない。「別にこれでいいじゃん」と開き直ってしまう。

部屋や本棚や机が片付かないのは、知らないうちに太る努力をしているからだ。ときたま「がんばって片付けよう!」と思うが、結局リバウンドしてしまう。元の木阿弥、自分には断捨離は難しいなぁと感じる。長い目でみて続けられそうにない。

だからミニ捨離。きちんと片付けるのではなく、知らず知らずの太る努力にちょっとだけ意識的になってみる。それだけをする。

机の周りの「これ使うかも」と置いてあるものをちょっとだけ捨てる。仕事に飽きたら立ち上がって本棚の本から一番いらなさそうなものを一冊だけ処分する。これが結構よい気分転換になる。

ミニ捨離はダイエットにも良い。ダイエットよりも結果が短期間で見えるので、効果を具体的な形で実感できる。ほんのわずかなすっきりがいい。ゴミ袋をみれば「へへへ、今日はこの部分の贅肉をやっつけてやったぜ」という感慨に浸れる。ミニ離捨だから、頻繁にその喜びが味わえる。きちんと片付いたという理想状態から外れるという脅迫観念に追われることもない。常に『ちょっと未来の理想の自分』に向かって歩んでいける。ダイエットのイメージを相似形で感じられる。ミニ捨離はダイエットのメンタル・サプリになる。

考えて見るといろいろな努力をしているなぁと思う。太る努力、散らかす努力。憂鬱になる努力、誰かを常に「馬鹿」と思う努力。なんだかどうも頑張りすぎだ。

努力にもし限度額があるとすれば、限度額はもうとっくに超えている。頑張って努力を減らそうとするのも努力だから、努力は複利で増えていく。もうこれ以上は無理だろう。努力破産するしかない。自分が一つの街ならば、努力工場からの排ガスは街の環境基準を越えている。個々の工場の個別規制ではなく、総量規制が求められている。すくなくとも「太る努力」と「散らかる努力」と「憂鬱になる努力」はトータルで抑えたい。努力なしで。

だから、やっぱり、ミニ捨離から始めよう。