ロボットの進化の方向性
生き物的という意味で、Boston Dynamicsのロボットには発表された当初から驚かされ続けている。新しいタイプは小型化し動きはさらにスムーズだ。住居内でのデモは軍事と民生のデュアル・パーパスの提示というよりは、アフガニスタンのような野戦地利用から都市部居住地での利用展開へと開発が進んでいるのだといえる。いずれにせよ、Boston Dynamicsのロボットたちは確実に進化している。
Boston Dynamics Big Dog (new video March 2008)
ロボットの進化には人間の身体機能の補完という方向もあるだろう。ロボットに独立した身体性を持たせるのではなく、人の一部として有用性を追求する方向だ。その点からiBotも何年か前の動画と比べれば確実に進化している。
上記とはまったく異なるタイプのロボットの進化は身体性を消していく方向だ。Sisyphusを一つのアート系の装置として考えるかロボットとして捉えるかは意見の分かれるところだ。しかし、身体性を消していく方向へのロボット進化系と捉えてもよいのではないかと私は思う。
Sisyphus sand drawing table by Bruce Shapiro:
もちろん進化の方向性は上記に留まるものではない。ある種のカンブリア爆発を目撃しつつあるのかもしれない。