頑張るということ
よくテレビなどで、「リハビリを頑張ったので・・・」という台詞を聞く。しかし、特に何も感じず聞き流していた。「リハビリをちゃんとしたってことでしょ?」程度に思っていた。実感がなかった。
年末に骨折をして3ヶ月。骨に関しては医師から「もう次回からレントゲンも撮らなくてよい」と言われた。しかし、腕は上がらない。なんとか水平の位置まで上がれるかどうか。それ以上はイテテテテな感じ。
リハビリを頑張っていないからだと思う。
小学生のピアノの練習のように、「やっておいてね」と言われた毎日のリハビリも、ほんのときたま思い出し、申しわけ程度にするだけ。腕がきちんと上がらないことは不自由だが、すごく不自由というわけではなく、その中途半端な不自由さも、自分が頑張らない理由になっている。
リハビリを頑張るということ。
何気なく聞き流していたが、それはすごいことなのだなぁと実感する。いまある状態に甘んじない意思。そういう生き方はしてこなかったなと思う。そのツケといえばそうともいえる。
医師も理学療法の担当も、今回のレントゲンの結果を受け、「頑張りましょうね」という。
ああ、そんな風に応援されたことも、励まされたことも久しぶりだ。オブローモフ主義という言葉を久しぶりに思い出した。
ちょっと頑張ろうかなという気に今はなっている。