okadamktの日記

That's what we call a tactical retreat.

壁の乗り越え方

壁の乗り越え方には複数の方法がある。下記のリンクの絵をみてそう思う。f:id:okadamkt:20170409073221j:plain

組織の壁をどう越える?「バウンダリー・スパニング・リーダーシップ」とはより)

ジョージ・ガモフの「不思議の国のトムキンス」では、主人公のMr. トムキンスは、光の速度が自動車程度の速度だったり、量子力学の性質を特徴づけるプランク常数がとても大きな世界で不思議な経験をする夢をみる。(不思議の国のトムキンス - Wikipedia

プランク常数がとても大きな世界では、壁は乗り越える必要がない。トンネル効果で通り抜けることができるからだ。Mr. トムキンスの見たのは夢だったが、現実も、壁自体は我々の心の中にあるのかもしれない。心のプランク常数を大きくすれば、通常世界では起こらないと思っていた不思議なことが起こる。

「そんなことはやっぱり心の中のことでしょう、壁はやっぱり乗り越えなければ」という体力に秀でた方には、壁の下に穴を掘る作戦をお進めしたい。私は乗り越える派ではなく、穴を掘る派だ。

でも本当は、「よく見たら、ドアがあるじゃん」とか「ちょっと先で壁が途切れてた」とか、そういうこともあるかもしれない。私はそういうのを発見するのが一番好きだ。

発見には、演繹的な論理や帰納法的な論理だけではなく、仮説的推論発見のため論理的推論(アブダクション)も必要だ。自分にはできていなくても壁を乗り越えている人がいるのであれば、その理由があるはずだ。

心のプランク乗数を大きくするということは、「なぜ」に対する自分の心の門戸を開くことに他ならないと私は思う。